この度は、当店ホームページにご訪問いただきまして大変ありがとうございます。
車いすでの生活、ご本人はもちろんご家族様も、日々いろいろなご苦労や想いがあると感じております。

少しだけ長くなりますが、私のこの仕事にかける想いを皆様にお伝えできれば幸いです。

車いす用のレンタカー！こんなシステムがあれば喜ばれるだろう。便利だろう。経済的に楽だろう。と考えて始めました。と、お話できたらカッコいいのですが…
ほんとうは、【ただの自己満足】ではじめた事業なのです。

私の頭の中には、もう何年も前に他界してしまった父のことが、ずっと残っております。実は、父は検査入院をしたことがあります。本人も家族も数日で自宅に帰れる予定だったのですが、思いのほか結果が悪く帰宅出来なくなってしまいました。本入院となったのです。
父はその日を境に突然、車いす生活となってしまいました。

父は、1日も早く回復して帰宅するために治療も全て受け入れたものの、なかなか外出の許可がおりませんでした。やっとの事で、たった1日ですが許可がおりまして、あれほどまでに楽しみにしていた外出日当日。無情にも外は傘をさしても濡れてしまうくらいの土砂降りの大雨。ここで無理に外出をして体調を崩したら元も子もないので日を改めることにしました。

ところが、残念なことに、その日以降は外出の許可がおりることはありませんでした。結局、父は検査入院の日から一度もおでかけできないまま旅立っていきました。

父の亡き後、落ち着きを取り戻すと、いろいろな考えが浮かびました。

あの日あの時、もし車いすのままおでかけできる車が私の手元にあったらどうだったろう？
気軽に、リーズナブルに、雨でもおでかけできる車の用意ができたら、父は喜んでくれただろうか？

「あのとき、たった1回でもでよいから、亡くなる前に父親を外へ連れて行ってあげたかった。でも、できなかった。それじゃ、同じ思いをしている方に、車いすのまま外出できる機会をもっともっと多く提供できる立場になろう！そうすれば、父親にできなかった親孝行の埋め合わせになるかもしれない。」

自分の中にポッカリと空いてしまった後悔の穴を埋める為に始めたのが「福祉車両のレンタカー」でした。他人から見たら自己満足にしか見えないかもしれません。

でも、いまはこのレンタカー事業を始めて本当によかったと思っています。

ご利用いただいた皆様のステキな笑顔、ご家族様のうれしそうな顔を見ると、つい、こっちまでうれしくなります。もっともっと多くの方に喜んでもらいたい！必要な方に知ってもらって、使ってもらって、喜んでもらいたい！

日に日に、そんな想いを強くしております。
これからも頑張りますので、おでかけやメイユーの河野を、どうぞよろしくお願いします。